ミンさん奮戦記-1-
朝食は3人で下の食堂へ降り、
ああでもない、こうでもないと言いながら
肉まんのようなものを食べた。
フロントで料金を払おうとすると
受け取ろうとしない。
オレを連れてきたおっちゃんから電話があったようで、
やっと50元を受け取ってくれた。
オレはタクシーを捜さなければならない。
ミンさんからメモを渡されており、
それを見せればミンさんとの待ち合わせ場所に着ける、
と言うわけだ。
ところが、
そのタクシーがない。
「タクシー、タクシー」
と騒いでいると、
「どうしました」
と日本語で話しかけてきた者がある。
フロントから少し離れたところに
デスクを持った兄ちゃんで、
彼はきのうのおっちゃんよりは日本語ができるようだ。
が、カタコトの域を脱しえない。
どうも、今の時間はタクシーはない。
と言っているようである。
それなら、と郵便局を教えてもらい
切手を買いに行くと、
そこにはタクシーがズラーッと並んでいるではないか。
これは、後でミンさんから聞いた話だか、
オレがタクシータクシーと騒いでいた時間は
タクシーの運ちゃんの朝礼時間であったようだ。
ということは、
中国のタクシーは郵政省管轄なのだろうか、
はたまた郵政部門は
運輸省の中に組み込まれているのだろうか。
そんなことはどうでもいい。
タクシーに乗れたのは10時過ぎである。
それからミンさんとオレは
たらい回しにされるのである。


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